第46回数理の翼夏季セミナー参加体験記
コンパイラ開発系高校生兼、サイエンスならなんでも興味ある系高校生のSonnekoです。数理の翼に参加してきました!!
Sonnekoに何かあれば、Twitter(新X)のDMもしくは適当な投稿にリプライでお願いします。
できるだけ現場の雰囲気を再現するために、帰った次の次の日に書いてます。数理の翼に参加しようかなと迷っている方や参加が決まった方の予習の一助になれば幸いです。
⚠️具体的な内容など(特に先生方の講義の詳細)については規則上紹介できませんので、ご了承ください。
そもそも「数理の翼」って何?というのに簡潔に答えつつ、全体的にどうだったかという率直な感想を続けて、時系列順に感想を書いていきます。
「数理の翼」とは?
一言でいうと、科学とか数学が好きな高校生のためのめっちゃ楽しい合宿イベントです。作文による選考があって合格したら行けます。詳しくは公式サイトを参照してください。(↓) ** NPO法人 数理の翼 ** 数理の翼夏季セミナー / 数理の翼ワークショップ / 数理の翼冬季セミナー / 数理の翼福岡セミナー www.npo-tsubasa.jp
結構罠なのが、これが数理の翼全体のサイトなので、申し込みとかは毎年新しくできるサイトを見ないといけないということです。
第46回のサイトは↓です。 ** 第46回数理の翼夏季セミナー ** 『数理科学に強い関心を抱く』高校生を対象とした4泊5日の合宿形式のセミナー。 seminar.npo-tsubasa.jp
全体的に…
私は、8/13〜8/17に福岡で開催された数理の翼に参加してきました!率直な全体の感想でいうと「来てよかった!」というのがあります。
というのも、私は高校3年生で参加するということで、受験の天王山と言われる夏休みを丸々5日も遊んでていいのかということで、応募文章を送信するときや参加表明をするときに、少し葛藤がありました。
ひとたび、参加表明をし、Slackに参加すると予想よりも多く高3生がいて少し安心しましたが、5日間で何かできるだけたくさんのものを吸収しないといけないというプレッシャーもありました。
最後には、「もし浪人したとしても後悔しない」と思うぐらいには貴重な経験だったと感じています。(もちろん現役で受かる気満々ですが)
応募
私は締切がないと動けない系の人なので、締切の日の夕方に書き始めました。マジでギリギリだった。46回は締切が直前に伸びるということがあったのですが、その伸びた方の締切のギリギリです。
「どんなふうに書いたの?合格基準は?」というのはみんな気になるところかと思います。適当なことを言っておくと、当たり前ですが自分の好きなことを嘘を付かずにそのまま書いたらいいと思います。
もし受かったとしたら、文章力や具体的な実績ではなく理数系(または関連分野)に対する熱意が評価されたのだろうし、落ちたとしたら文章力や具体的な実績が不足していたのではなく熱意が十分に伝わらなかったもしくは運がなかったということだと思います。
なので質問に答えれていませんが、「徒然なるままに・思うがままに」書けばいいのではないでしょうか?少なくとも私はそのように書きました。自分の書いた文章を一度も読み直していないので、多分誤字脱字が結構あったと思います。申し訳ありません。
ガチレスすると、判断基準などは参加しても本当に分からなかったし、そんなことに興味はなかったです。
事前交流
こういう場は浮いたほうがいいということが経験則上ありましたので、Slack上では活発に会話に参加したり、質問をさせてもらったりしました。
Slackでの自己紹介を見ていくと、当たり前ですが、数学愛好家が多いなという印象でした。多分、非常に大雑把にいうと競技数学と抽象代数系の人に大きく2分されるのかなという感じでした。
私は情報系の人で「実際に作れる」ということを重視する人でありながらも、純粋数学の美しさも共感できる(数学は翼参加者と比較すると苦手な部類で勉強中です)という中途半端な人だったので、どちらにしろ絶対楽しくなるなという推論ができました。始まる前から既に楽しかったですね。Slackを毎日三度は開いてたし、恥ずかしながらかなりニヤニヤしていたかと思います。クラスメイトの翼の選考に落ちた人に、それを楽しげに話すということをやってしまい少し反省したりしています。
n日目(nは非正整数)
直前の準備の話ですね。翼の直前は色々あって過密スケジュールでしたので、一日で体力を回復させつつ準備をしました。具体的には「寝だめ」ということをしました。持っていく本は悩んだ末結局2冊にしました。(GEBとLeanの本です。)
翼のお作法など諸々を、伊計島セミナー参加経験のある友達に色々聞きました。結構ネタバレされましたが、まあいいでしょう!!
また、新幹線のチケットの領収書をもらい忘れていることが発覚してスタッフの方に相談し、みどりの窓口に行き領収書を発行してもらいました。領収書の再発行自体は簡単にできました。
一日目
私は関西住みなので、新大阪で新幹線に乗って福岡県までいきます。事前にSlackで口裏を合わせて近くの席を予約していたので、新幹線の中で参加者と必然的に遭遇するのですが、ホームでも新大阪から乗る参加者の方1人と出会いました。
そこで出会った人の中に、ゴリゴリの物理工学系の人がいてすごい興味を持ったのですが、あまりお話はできませんでした。その人は参加者発表でその関連の「ばね」の話をされていましたんですが、非常に興味深い内容でした。
早速喋りながら新幹線に揺られ(?)集合場所の近くに到着しました。その後、みんなで焼きうどんを食べに行きました。福岡ってラーメンだけではなくうどんも有名なんですね。知らなかったです。普通に美味しかった。

美味しかった焼きうどん
集合場所では、AIの研究をしている方と出会いました。私は、ディープラーニングやLLM関係の話題や内部について少しだけ知っていたので、楽しくお話をすることができました。バスでも隣の席で一緒に話をしました。バスの中で判明したのですが、英語ネイティブの人でとても面白い人でした。部屋でも同じになってセミナー通して仲良くさせてもらいました。
バスの中で、色々説明がありネット及び写真禁止令が出されました!!なので、この後は解散まで写真はないです。
研修所的なところに到着後、アイスブレイクということでいい意味で非常に謎な謎解き&ゲームをやり、親交を深めます。スタッフの方々が考えてくださった謎解き&ゲーム(?)はすごく面白かったです。準備&迫真の演技をありがとうございました。
アイスブレイクの後は、楊井先生による光化学に関する講義でした。詳しい内容については言えないのでアレなんですが、正直にいうとこれまでは基礎化学の応用といえば薬学というイメージがあったので、それ以外の応用の話を聞けてとても興味深かったです。
楊井先生のなさっている活動である「ピカリかがく」を勝手に宣伝しておきます。 ** ピカリかがく 光化学の面白さを伝える ポータルサイト! ** ピカリかがく 光化学の面白さを伝える ポータルサイト! pikari-kagaku.jp
そのあとは、ご飯食べて夜ゼミしてお風呂入って寝るという感じです。夜ゼミについては、後半でまとめて書きます。
就寝時間が10:30と早かったですね。後半のための体力は残しておきたいと思い、真面目にぐっすり寝ました。
二日目
朝起きてご飯食べての流れです。きのこを頑張って食べました。なんか毎回きのこ出てきてまあまあ嫌だったのを覚えています。
ご飯食べた後は、参加者発表です。参加者発表については詳しく書いても大丈夫そうなので、それぞれについて感想を書きます。
第1講演は、元素名の接尾辞例えばナトリウムだと単語の末尾が”-ium”で終わるのは何故かみたいな話でした。実は、IUPAC上で名前の由来に対して制限があるらしく、それには驚きました。
神話・天体:神話の概念や人物、惑星などの天体 地名・国名:発見された場所や地理的領域 鉱物・物質:関連する鉱物や類似の物質 元素の性質:色や物理的・化学的な特徴 科学者:科学界に大きな功績を残した人名
第2講演は、双対の話です。(多面体における)双対とは、何らかの多面体のそれぞれの面の重心に頂点を置いて、それを用いてできる新たな多面体のことです。双対の双対は元の多面体という性質はその美しさに惹かれました。
第3公演は、「熱力学第二法則に従い、エントロピーが増大していく予定のお話」という翼らしいタイトルのもので、学問自体というよりは学問の楽しみ方みたいな話でした。『恋アス』『瑠璃の宝石』から始まり科学館、おすすめの本屋とタイトル通りカオスな講演で、面白かったです。『恋アス』については私からも強くおすすめいたします。
第4講は、暗号についてです。私はWeb3に興味があって「数字を暗号化された状態で計算する」という技術を少しだけ勉強していたのですが、その数学的な側面についてのお話でした。超具体的な暗号の定義式から始まり実際に暗号同士で計算できているというところまでホワイトボードを用いて説明してくれました。講演の制限時間が短いためスピードが非常に速く、全てを理解するには至りませんでしたが、非常に興味深い内容でした。勉強します!
第5講は、打って変わって自転車旅の趣味についてのお話です。この人は結構すごい人で、南アルプスを5日間で一周する旅をたくさんの写真を用いて紹介してくれました。私はアニオタなので『ゆるキャン△』を連想しました。(地域的にもほぼ同じ場所を通ってらっしゃるんです!)野宿の話とか全てがリアルすぎました。私は風景を見ながらゆっくり歩くのが好きで多分この界隈に適性があります。大学になったら自転車旅をやりたいと前から思っていたのですが、これは、やることになりそうですね…。(多分最終日の)夜ゼミの方では御朱印コレクションなどの展示会(?)みたいなのをやってらっしゃいました。私も城が好きで御城印を集めていたりします。
第6講は、「平行曲線」の話です。なんかデジャブだなと思ったら、鉄緑会(塾の名前です)の内部模試の問題の話でした。ある曲線について、最短距離がある一定の値になるような点の集合を「平行曲線」といいます。その平行曲線に自己交差や微分不可能な部分(要は尖った部分)が存在するかどうかは、曲線の曲率半径によって綺麗に判定できるという話でした。デジャブの原因となったのは、放物線の平行曲線がその自己交差によってできるループ内部の面積を求めるという問題です。トラウマを思い出してしまいました。
第7講は、CTやMRIなどの体の中を透かしてみる技術についてです。まあ面白かったです。欲を言えばエコーとかの話も聞きたかった。
第8講は、円分多項式の話です。円分多項式についてそもそも知らなかったので講義中はあんまり理解できなかったのですが、帰ってから円分多項式の性質などを調べているとめちゃくちゃ面白い話であることがわかりました。新しい扉を開いてくれてありがとうございました。
第9講は、「ばね」についてです。さっき新幹線で出会ったと紹介した物理工学のガチの人によるものです。あとで、『ばね』という日本ばね学会の本を持っているのをお見かけして感激しました。(日本ばね学会というのがあるんですね!!)
第10講は、MOFの話です。この前のノーベル賞だったり今年の化学グランプリの1次予選でそれについての問題が出たりと知っている人も多いのではないでしょうか。MOFは合成するものというイメージだったので、天然に算出するMOFがあるというのは驚きでした。
第11講は、打って変わって「地方公立高校における数理教育の限界」というタイトルで、現状の地方教育の問題点と独自の改善案についての話でした。私自身大阪住みでその辺恵まれた環境にいる身でほとんど意識していなかった問題でした。そもそも数理教育の地方格差というメタ的な問いをするなんて、本当に同じ高校生なのか?という感じで、聞いていて非常に納得感のある発表でした。地方格差はもちろん属するコミュニティの格差というのも問題点として思い起こされました。(例えば、両親もしくは周りの同級生が学校の勉強の重要性を理解していなかったらその人は勉強できないみたいな。)
第12講は、AIの技術的側面から始まりその哲学などを語ってくれました。私自身とは少し異なる考えでぜひ討論したいと思ったのですが、あんまし機会がなかった(というか討論したいというのを忘れていた)です。またお話したい人の一人です。
第13講は、トーシェント関数とその入れ子構造についての話です。トーシェント関数は自然数nに対してそれ以下で互いに素な整数の個数を与える関数で、定義の通り不規則に見える関数なんですが、それを入れ子にすると取りうる値が数種類だけになるという非常に面白い性質を持っています。素数との関連から私が本当に少しだけ知っているリーマン予想と関係がありそうだなと思って質問してみたら、関連があるみたいです。数学ってほんと面白いですね。
第14講は、神話と自然科学を比較しながら、神話にある意外に興味深い側面を語ってくれました。神話って適当な話に見えて、何も分からなかった昔の人が世界を理解したいという欲求に答えるために作り出したもので、世界を理解したいという欲求によるものという点では現代の自然科学と変わらないんですよね。これについては本当に同感で、神話(とか宗教)を一概にばかにしてはいけないと私も思っています。
参加者発表がめちゃくちゃ長くなりました。この辺まで書いて思ったんですが、体験記というより私の備忘録になっていますね。まあ許せ。
2日目はまだ続きます。今度は四本先生によるご講義です。大雑把にいうと心理学についての話です。心理学に対する考えが180度変わりました!!控えめに言ってめちゃくちゃ面白かったです。
四本先生のご講義の後は、特別講義ということで広中えり子先生による結び目やトポロジー関係のお話を聞きました。ひもを使って実際にやってみるというような体験型のご講義で色々参加者と喋りながらやりましたが、結構難しくて理解できているかはかなり怪しいです。情報系でもトポロジー関連がたくさん出てくるので、いつかは勉強しないといけないなという感じで恐れています。とても興味の持てる内容でした。
ここら辺から、私をはじめ参加者たちの素性が現れ始めます(笑)
三日目
朝に30分早く起きて、ゾウリムシさんが全巻持ってきた『恋アス』を読ませてもらっていたのは内緒です。この人はめちゃくちゃ変人でした。
朝はご飯を食べたらスケジュールにはないんですが朝ゼミが始まります。しかも、参加者が弾いているクラシックのピアノ生演奏(研修所にあったキーボードですが)を聞きながらの非常に優雅な朝ゼミです。1曲弾き終わったら朝ゼミしてるみんなが拍手してみたいな感じでした。何がすごいかって、弾けるとかそういうレベルじゃなくてめちゃくちゃうまいし即興もできるレベルの人が少なくとも4人とかいたことですね。総じて優雅でした。
朝から大島先生の表現論についてのご講義です。図形的な対称性から始まり、その理論のフーリエ変換との関連について解説してくださりました。後半はちんぷんかぷんな所も結構あったのですが、私的には「人生で勉強したいことリスト」に追加するぐらいの内容でした。
午後からは、長谷川先生による量子力学の歴史から始まり表面物理学についてのご講義です。ここぐらいから参加者が講義中に我慢できずに質問をするという現象が如実に起こり始めます。かくいう私も質問をさせてもらいました。
実は、物理チャレンジ関連で長谷川先生にお会いするのは3回目で、この次の日にやっとそのことを思い出しました。そして、元日本物理学会会長というマジですごい人だということを初めて知って3回分感激しました。ちゃっかりサインをもらいました。長谷川先生本当にありがとうございました!!
ご飯の後に、食堂の前で待ち伏せして数人と手押し相撲をしました。(私は強くもなんともないと断っておきます)幼馴染の「おにぎり」って人がいるんですが、その人がいろんなところで手押し相撲をするので、それを真似て科学の甲子園本戦でも手押し相撲を一緒にしまして、その続きで私が知らない人と親交を一気に深めるための必殺技になっています。
結構勇気を出しまして、次の日にご講義を行われる予定だった丸石先生にも手押し相撲を挑みました。普通に負けまして、その後自分のやっていることの話(コンパイラ関連)を丸石先生とさせてもらって、名刺交換もしました。私の奇行で困惑させてしまい本当に申し訳ないです。
名刺を作っておくのはコミュ障の場合は結構ありです。私はコミュ障を絵に描いたような人なので名刺を作りました。
コミュ障は自分のことについて話せない・相手に質問できない・空気が読めないという3大特徴があります。(当社調べ)
名刺があると、交換する中で自分のやっていることと相手のやっていることを確認できます。相手に興味があれば、そのことについて「話を聞かせて!」といえばいいし、「…が面白くて」と自分のやっていることを布教するのもアリです。数理の翼の参加者は全員知的好奇心がカンストしているので、多分どんな話題でも興味持って聞いてくれます。自信がなかったら「興味ある?」と聞けばいいという単純な話です。また最悪の場合、名刺を渡すだけ渡して戦略的撤退も可能です。
加えて手押し相撲も結構ありです。コツは、初手で名前を聞くのではなく「手押し相撲しませんか?」と直撃することです。手押し相撲が終わった後にやっと、自分の名前を宣言しましょう。後はノリでいけます。
具体的には、名刺を出すなりもらうなりして自分を発散しつつ相手を吸収しましょう。案外手押し相撲をすることで得られる親近感というのは強くて、この後気まずくなることはほぼありません。あと、大体同年代なら(翼なら参加者同士なら)すでにタメ口で大丈夫です。なぜなら手押し相撲をする仲だから!!相手の学年が自分の学年よりも下だったら、「タメ口にしてくれ!」という要求をしましょう。学年を意識してしまうのは非常にもったいないです。
四日目
ここからは体感でいう昨日の話です。後半は特にあっという間でここから帰るまで一日だと言われても疑いません。(信じてもらえないかもしれませんがこれはマジです)
やはり30分前に起きて、1日のはじめに『恋アス』を読みます。その後はご飯食べて優雅にピアノ聞きながら朝ゼミしてというのは変わりません。ピアノはすごい人たちが連弾をされてて激アツでした。
午前は丸石先生のご講義です。流体力学を用いてマグマの物性を研究してらっしゃる方で、ご講義は聞いていて非常に面白かったです。みんなが「おー」と声が出るほどでした。研究の内容ももちろんですが、研究する楽しみというのを非常に明快に理解することができました。とても楽しそうに話されていた印象があります。
午後は、企画ということでスタッフの方々が考えてくれた企画をやりました。企画は考えたスタッフの方が本当に頭が良くて、ゲームの内容自体に感動しました。
企画の内容は、指定された材料だけを使って何か物体を作り、1mの高さから落とし落下地点のバラツキを勝負するというものです。普通こういうのは、落下地点が安定度合いを勝負すると思うんですよ。どれぐらいランダムになるかで勝負するという発想が面白すぎました。雰囲気は、科学の甲子園の実技競技とかに近いと思います。もちろん、シグマを使ってきちんと得点計算の方法を完璧に定義するわけです。確か2軸で分散をとって、その2乗和のルートです。単位をちゃんと[m]にしていくのが本当に好きです。
私はスタッフの「くるるさん」の班の人だったんですが、企画中はくるるさんが用事でいなかったんですね。それがきっかけに、その物体の名前が「(くるるさんの本名)1号」になりました。「1号」というのは、1番最初に試作した物体がそこそこ最強で、それをいじるということしか制作時間中にしなかったからです。確か18号かそこらまであります。なぜ1号が最強だったのかは不明です。確か3位/7で、めちゃくちゃ接戦でした。
今回スタッフをしてくださっていたくるるさんも翼の元参加者で、第45回の人です。その時のことについて体験記を書かれているので、この記事と合わせて是非ご確認ください。
その後は、フェアウェルパーティー・お風呂と続き、最後の夜ゼミです。
次の日になって、閉会式して解散です。さっきも言いましたが、最終日及びその前の1日は、本当にあっという間でした。
閉会式は感動ものです。本当に翼のコミュニティというのはすごくて、世界を面白がるアツい人たちの集合体のようなものです。それぞれの分野で第1線で活躍されている方がたくさんです。理数系という非常に幅広い分野でこんなに高レベルな人たちが集まっているのは多分翼だけじゃないかと思います。(創造性の育成塾とか科学の甲子園とかもありますが)
そのあとはネット解禁されたので、私含むツイッタラーたちが「エンカの輪」をやったり、連絡先を交換したりしていました。
新幹線の駅で最後にみんなでラーメン食べて一部の人は同じ新幹線で帰りました。
行きの新幹線はちょっとずつ乗ってくるという感じでアツアツだったんですが、帰りの新幹線はちょっとずつ降りていくので寂しかったですね。いま思い返すと非常にエモい。
この人たちとは確実にどこかでもう一度出会うだろうと強く思ったので、寂しかったですが喪失感はあまりありませんでした。
家に帰ってすぐに計画的に倒れました。体力の限界が来ていましたが、無事帰れて良かったです。その次の日も体調はそれなりに悪かったです。
夜ゼミ
全体の流れを紹介し終えたので、先生方のご講義に並ぶ翼の「本質」である夜ゼミ(及び朝ゼミ)について紹介していきます。記憶力の問題で、あんまし覚えていないので日付がごっちゃになっているかもしれません。
1日目の夜ゼミは、「科学が好きになったきっかけ」について話すというすごくメタ的なものに参加させてもらいました。中学受験やパズル、図鑑から始まった人が多かったです。経歴も色んな意味でやばい人がいたりと聞いていてすごく楽しかったし考えさせられました。これだけで1時間半の夜ゼミが終わってしまいました。初日としてみんなのことを知るというゼミになって良かったです。
2日目の夜ゼミは、1日目と違って色々なゼミを聞きにいくというポリシーで参加しました。あんまり覚えていないんですが、Leanゼミを自分で開いた後で過疎ってきたので、Leanゼミを切り上げてAIと人間についてみたいな哲学ゼミを聞いていたと思います。AIと人間の哲学は私は自分の中では完成された答えを持っていて、それと他の人たちが前提から違かったので反論しにいこうとも考えましたが、違う前提の話も聞きたかったので後日アタックすることにしました。
4日目の夜ゼミは、「科学コミュニティ存続のために必要なことは何か?」というまたもやメタ的なものに参加しました。このようなタイプのコミュニティを存続させるのは本当に難しくて、なぜかというと同じような人の数がそもそも少なく、物理的な距離が大きいため会う機会がかなり制限されるからです。それをどうやって解消していくかみたいな話をもう一人の参加者とスタッフさんとしていました。その後は、理事長さんのやっているAI研究の話を聞きにいきました。とりあえずサイズを大きくするという研究とは一線を画す研究をやってらっしゃって、元から私はちょっとだけAIの内部とかも知っていたんですが、そのような研究にはほとんど触れたことがなかったので、新しい扉が開かれた印象です。ありがとうございました!!
恋アスを貸してくれた人が、恋アス朗読会をやっていたのでそれを聞きつつ、色んなゼミを回りました。御朱印集めの趣味の人がいました。
自分で私の専門であるコンパイラ関係のゼミを開いて、3時間ぶっ続けの解説を数人にしました。喉が潰れました。数学系の話も結構出て気はするんですが、基本的にはガチガチの技術的な話で、みんなあまり興味ないかなーと勝手に思っていたんですが、意外と好評でやってよかったなという感じです。めちゃくちゃに褒めちぎってくれて調子に乗りました。加えてその際、一緒にCPUを作る仲間を手に入れました!!翼の分野の受容力や理解力は異常です。
その後やろうと約束していた、iPS細胞・エピジェネティクス・がん関連のゼミを聞きにいきました。分子生物学とか合成生物学とかも興味あったので、がんとiPS細胞の関係など専門的な話は初耳ですごく興味深かったです。
頭が限界を迎えたので、アイマス(ソシャゲの名前です)のキャラがガチ数学を教えてくれるという趣旨の同人誌を書いている人の話を聞いたり、研究所訪問をした時の写真を見せ合ったりという普通の高校生がしそうな会話をしました。同様に、絵が上手すぎる人(ピアノに続き多才な人が多すぎます!)とオタクな話をしたりしながら楽しい時間を過ごしました。
全体として、自己主張が強く自分で話す機会が多すぎたかなと少々後悔しています。純粋数学や相対論講義とかも色々聞きたかったです。自分が話す時間と自分が聞く時間のバランスがすごく大事だなということがわかりました。参加するという人は、その辺を意識してみるといいかもしれません。
読んでくださってわかると思いますが、夜ゼミは非常に楽しいです。凄い人がいて新たな扉を開いてくれるのももちろんですし、程度の差こそあれ自分が同様にまあまあ凄いことが実感できます。自分の凄さを信じて誇りつつ、他人の凄さにリスペクトをするような関係が1番良いように思います。
加えて、自戒として少し注意点も書いておきます。人は仲間意識を持とうとして外部の人間を排除しようと動く傾向があります。具体的には、翼に来た人は翼らしい言動をしたくなります。例えば「食事は非本質だ!」とか私は結構言っていました。また、古文で漢文の引用が度々出てくるのも根は同じ動機なのかなと思ったりします。これは、翼内ではもちろん許されるし仲間意識を作るという意味でもすごくいいと思うのですが、これを外部でやってしまうと人は離れていきます。場面に応じて使い分けることが重要だと思います。要は、翼で殻を破った人も日常に戻ったら普通の人に戻る必要があるということです。殻を破りたくなったら翼で出会った人の元へ行けばいい話です。
超具体的なやっておきたい準備
- 名刺を作る・50枚あれば安心です・名刺ケースも欲しい
- 持っていく本を決めておく(自分の普段やっていることの説明や夜ゼミの際の資料として厚い本2冊+薄めの本数冊ぐらいがオススメ)
- 参加者発表や講義に対する予習・ちょっとで大丈夫です
- Twitter垢の準備
- 「自分が語れること」を何か探しておく(ないなら、ないでもOK)
- 「自分が聞くこと」を何か探しておく・少し予習して自分がわからないことを整理する(⭐︎必須!)
- 謎Tシャツ(⭐︎おすすめ・私も昔自作した癖強Tシャツ持っていきました)
- (情報系の人は)オフラインで自分のやっていることを見せられるようにしておくなど・セミナー中はネット禁止です。
- (高3は)受験勉強を5日完全に休むための心の準備・すぐに再開する心の準備
- (私のようなコミュ障は)会話する覚悟を!でもあんまり心配しなくても大丈夫です
- 5日分の服(少なくとも46回は洗濯機使えませんでした)・この界隈には私服をそもそも2セットしか持っていない私のような人が一定数いると思う
- (AI時代なので)オフラインで動くSLMをスマホに入れとくといいかもしれません。何かあったときにさっと聞けるのは便利です。
- 新幹線のチケットの領収書
- 参加者発表の準備(参加者発表はした方がいいです。して後悔することはありません)
まとめ(まとめてないです)
総じて、色々反省もあったけど、数理の翼を最大限楽しめたかなと自分的には思っています。
これ系のイベント(科学の甲子園本戦や各種オリンピック本戦など)は、人と繋がるために行く場所です。競技イベントもありますが、人との繋がりを作るという側面も強いです。数理の翼は、その意味では純粋に繋がりを作りに行く場所です。「浪人しても後悔しない」と書いたのは、一生ものの繋がりを作ることができたからです。極端なことを言えば、翼繋がりで結婚したという人も複数人聞いていますし、翼が人生を変えたと言っている人もたくさんいます。
もしかしたら「自分はそんなに数理分野(または他分野)のガチ勢ではない」と思って数理の翼への参加を躊躇してしまっている人もいるかもしれません。それは絶対間違っていて、翼は確かにガチ勢が楽しむ場所でもあるかもしれませんが、これからガチ勢になるための場所でもあります。というか後者が本質だと私は思っています。なので、ガチ勢ではないと引け目を感じている人こそ翼に行くべきです。
また、数理の翼という名前ですが、数理分野である必要はありません。なぜなら科学系の大抵の分野は突き詰めていくと必ず数学が出現するからです。
確認ですが、数理の翼という合宿イベント自体が真なる「本質」ではありません。数理の翼で出来てそのままずっと続いていく繋がりが「本質」です。スタンプラリーではないので、全員と喋ることが重要なわけではありません。「また会いましょう」と言い合える関係を作ることが重要です。
まとめ
この記事を極限まで要約すると「翼は楽しい」という五文字に収まります。よって、皆さんも翼にいきましょう。私が言いたかったのはそれだけです。
本編は以上です。
付録
リンクを開いたら、私の書いた応募文章が見れます。もしよかったら見てください。